2012-07-07

不可思議/wonderboy - さよなら、


七夕という素晴らしい日に一枚のアルバムがリリースされました。
そのCDのタイトルは『さよなら、』。
アーティストは不可思議/wonderboy、去年の6月23日に不慮の事故でこの世を去ってしまった人です。
この作品は彼の旧知の仲間であるYuji Otani、観音クリエイション、EeMu、Solvents and orbitsなどが生前の音源を再構築し作り上げたベストアルバムとも言える集大成になります。

前作『ラブリー・ラビリンス』で一躍アンセムとなった"Pellicule"が観音クリエイションの手によって感動的な曲へと生まれ変わっており、不可思議/wonderboyが好きな人ならこの曲のイントロで涙が出てしもうかも。
また、それ以外にもepに収録されていた曲や未発表の曲も収録されていて彼の走り続けた記録がぎっしり詰まっています。彼の全力の歌声やストレートな詩、人生の迷宮を愛した軌跡。すべてが彼を思い出させてくれます。本当に「彼が生きていたら」と連想せずにはいられません。

僕は8曲目の"世界征服やめた"から抜け出せません。
彼の詩と歌が一体となったこの曲、ほんとにすばらしい出来です。
最後の「やめないから やめないぜ」ってとこで胸の奥がすごく熱くなります。
朗読が終わってメロディが流れるとこでヤラれました。

そして3曲目の"火の鳥"。
これは僕の大好きな観音クリエイションさんが手掛けた曲。
前のめりなビートとリズムを刻むポエトリーラップが絶妙にかっこいい。
「死ぬ気でやれば生は輝く。」ってとこに言葉の力を感じます。

あと初回限定生産のみ不可思議/wonderboyによる未発表の詩集が封入されています。
初回の特典についてですが以下のようになっております。
・LHW?STORE限定特典…インスト集(5曲)
・レコード小売店限定特典…アカペラ集(5曲)
・WENOD WEB STORE…WENOD限定オリジナルTシャツ
・TOWER RECORDS,HMV限定特典…ライブ音源集(5曲)
ちなみに僕はLHW?の特典のインスト集をゲットしました。

アルバムタイトルの『さよなら、』は句点ではなく読点。終わりではないのです。
彼の歌や詩はこれからもずっと生き続けていくと思います。
そして僕たちは不可思議君のこのアルバムを聴くたびに彼に会えるでしょう。
雑踏の中や電車の中、信号待ちやホッとカフェオレを飲む時間、そして新宿の路上。いつでも。どこでも。
彼のメッセージはずっとずっと消えません。永遠に。

曲目
1.Pellicule
2.もしもこの世に言葉が無ければ
3.火の鳥
4.銀河鉄道の夜
5.君
6.風よ吹け
7.偽物の街
8.世界征服やめた
9.タマトギ
10.暗闇が欲しい
11.ドア
12.雨降りの金曜
13.未知との遭遇
14.いつか来るその日のために
15.ポエトリーリーディングは鳴り止まないっ
16.[Secret Track]

・不可思議wonderboy - 生きる Reflection Eternal LHW? Remix
これ観ていっぱい泣いちゃってよ。

・不可思議/wonderboy - 2nd Album

・不可思議/wonderboy - Pellicule

0 件のコメント:

コメントを投稿